厚生労働省から「熱中症を防ぐために〜皆さまに取り組んでいただきたいこと〜」が公表されました(5月30日)。

 昨年の職場での熱中症による死亡者は18人と、記録的な猛暑となった平成22年の47人からは激減しましたが、依然として多くの方が亡くなっています。厚生労働省は、今夏の職場での熱中症を予防対策として以下のような重点事項を示しました。
 さらに厚生労働省は5月30日、熱中症予防を広く国民に呼びかけるため、リーフレット「熱中症を防ぐために〜皆さまに取り組んでいただきたいこと〜」を作成し、各地方自治体、各都道府県労働局に、周知依頼の事務連絡を発出し、夏季に向かい、気温の高い日が続くこれからの時期に備え、地方自治体とも連携して、特に高齢者など熱中症にかかりやすい方々を中心に、こまめな水分補給、エアコン等の使用などの予防法について、保健所・保健センターはもとより、介護事業者、老人クラブ、民生委員などを通じて広く呼びかけ、熱中症予防の普及啓発・注意喚起の取組を推進していくこととしています。

【平成24年の職場での熱中症予防策の重点的な実施について】
1 建設業や建設現場での警備業での重点事項
 (1)WBGT基準値(※)を超えることが予想される場合には、簡易な屋根の設置、スポットクーラーの使用、単独作業の回避を行うとともに、作業時間の見直しを行う。
   作業時間については、特に、7、8月の14時から17時の炎天下等でWBGT値が基準値を大幅に超える場合には、原則作業を行わないことも含めて見直しを図る。
 (2)作業者が睡眠不足、体調不良、前日に飲酒、朝食が未摂取、感冒などによる発熱、下痢などによる脱水などの場合、熱中症の発症に影響を与えるおそれがあることから、作業者に対して日常の健康管理について指導するほか、朝礼の際にその状態が顕著にみられる作業者については、作業場所の変更や作業転換などを行う。
 (3)管理・監督者が頻繁に巡視を行い、朝礼などの際に注意喚起することにより、作業者の自覚症状の有無にかかわらず、水分・塩分を定期的に摂取させる。
 (4)高温多湿の作業場所で初めて作業する場合には、慣らし期間を設けるなどの配慮をする。

2 製造業での重点事項
 (1)WBGT値(※)の計測を行い、必要に応じ作業計画の見直しを行う。
 (2)管理・監督者が頻繁に巡視を行い、朝礼などの際に注意喚起することにより、作業者の自覚症状の有無にかかわらず、水分・塩分を定期的に摂取させる。
3 初夏は、熱への順化が十分行われていないことや労働衛生教育が十分でないと考えられるので、基本対策を早期に実施する。
 ※WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)値、WBGT基準値:暑熱環境のリスク度合いを判断するための「暑さ指数」で、乾球温度・自然湿球温度・黒球温度から算出する数値。また代謝率(作業強度)別に定めたWBGT値の上限をWBGT基準値といい、この値を超える作業は暑熱を軽減する方策が必要。

 厚生労働省は、職場での熱中症を防ぐための参考事項のパンフレットを作成していますので、ご覧ください。
【パンフレット「熱中症を防ごう!」】
【リーフレット「熱中症を防ぐために〜皆さまに取り組んでいただきたいこと〜」】

 不明な点は、最寄りの都道府県労働局健康安全主務課、または労働基準監督署までお問い合わせください。
【都道府県労働局(労働基準監督署)一覧】
http://krs.bz/roumu/c?c=7056&m=46631&v=4e956217
【厚生労働省 報道発表資料】
http://krs.bz/roumu/c?c=7057&m=46631&v=eb1ef219
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002btf0.html

 また、気象庁は昨年に続き今年も、夏季の熱中症への注意換気の為、予想最高気温に基づく「高温注意情報」の発表を5月31日から開始していますので御活用ください。
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/data/kouon/index.html